血液型がRHマイナスの場合はどうすればよいですか?


著者: Hazal Atay

作成日:

査読者: Ellen Wiebe

査読日: 03/06/2025

通常、血液型がRHマイナスの女性が(手術による)中絶や流産、出産を迎える際には、抗Dグロブリンの注射を受けることが勧めらています。胎児がRHプラスの血液型の場合、その血液がRHマイナスの女性の血液中に混じり込むと、将来生まれる赤ちゃんに悪影響を与えかねない抗体ができてしまう可能性があるからです。

ただし、早期の薬剤による中絶や妊娠第一期(妊娠12週まで)の自然流産に関する研究では、胎児の血液が女性の血液に入り込むことはほとんどないか、あってもごくわずかであること、また女性の体内に次の胎児に影響を与えるほどの抗体が作られることはないことが示されています。

そのため私たちは、妊娠12週までの薬剤による中絶を受ける場合、RHマイナスの女性でも抗Dグロブリンの注射を受けることをお勧め致しません。それでも不安な方は、薬剤による中絶を行ってからすぐに医師の診察を受けるか病院に行くかして、流産があったことと自分の血液型がRHマイナスであることを報告してください。そこで医師が必要だと判断すれば、抗Dグロブリンの注射を受けられます。

 

詳細情報

妊娠初期の膣からの出血にRh免疫グロブリンを投与すると、母親の感作や新生児溶血性疾患の発症が予防されるという証拠はほとんどありません。妊娠初期の出血に対するその使用は、証拠に基づいていません。

妊娠12週までの膣からの出血のためにRh免疫グロブリンを投与すると、母体の感作や新生児の溶血性疾患の発症を予防するという証拠はほぼありません。妊娠初期の自然流産を経験したRhマイナスの女性にRh免疫グロブリンを投与する慣行は、妊娠後期の胎児母体出血に基づいています。妊娠初期における出血に対するRh免疫グロブリンの使用は、科学的根拠に基づいていません。

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