
Women on Webとは
私たちは、女性の健康向上・女性を守るという立場から活動をしているフェミニストの団体です。
私たちの使命
Women on Webは中絶は人生で誰にでも起こりうることであり、生活の一部分であると考えます。ゆえに、中絶は、いかなる側面においても制限されることなく提供されるべきだと考えます。私たちは、そのような世界の構築を目指しています。
Women on Webはカナダに拠点を置く非営利団体です。オンライン診察を通し、遠隔から経口中絶薬が提供されます。
私たちが提供する中絶ケアにより、多くの女性や、妊娠している人が安全に中絶を行うことができます。
私たちのチームは、さまざまな分野での活動家、研究者、医療従事者などの専門家により成り立っています。約200カ国の国に対し、16ヶ国語で支援を提供しています。
団体が設立された2005年以来、支援した人の数は10万人を超えており、また、相談を含むメールのやりとりは、100万件を超えています。
オンライン中絶ケア、自分で行う中絶に関する研究活動を行っています。調査研究結果に基づき、偏りのない、信頼できる情報を提供しています。
私たちは、女性が主体性をもって中絶を行うことができる世界、中絶をめぐる様々な偏見や規制がない世界を目指しています。そのために、世界中の各地域の女性と連帯し、研究調査のデータを共有したり、共に活動しています。
私たちの紹介
Women on Webはオランダ人の医師レベッカ・ゴンパーツにより設立されました。彼女は、中絶の権利を擁護する活動家としても広く知られています。レベッカは、1999年、Womenon Wavesを設立しました。ボート、つま「動く診療所」で、中絶が厳しく規制されている国の近くまで行き、中絶を望む女性をボートに乗せ、公海まで行き、合法的に中絶を提供する活動をするのがWomen on Wavesです。レベッカは、2005年にWomen on Webを設立し、世界初のオンライン中絶サービスを提供し始めました。設立されるやいなや、中絶が規制されている国々に住む数多くの女性がWomen on Webに助けを求め連絡してきました。女性たちは、危険な中絶を受けることなく、安全で、成功率の高い経口中絶薬を服用できるようになったのです。また、活動を通して得られるデータから、重要な調査研究を行うことも可能になりました。レベッカ・ゴンバーツ医師の先見性に富む活動のおかげで、今日、オンライン中絶サービス提供は、標準的医療となりつつあります。
今日、Women on Webは、インターネットを通して中絶へのアクセスを提供していますが、置かれている環境には非常に複雑なものがあります。異なる国々や地域のインターネット制限や内容の検閲、情報処理の問題、的確な表現選択など、挑戦は目の前に山のようにあります。しかし、中絶の権利を守るため、これらの課題と常に格闘しながら活動を続けています。
私たちの価値観・考え方
フェミニズムと平等
私たちはフェミニストの団体です。妊娠している女性・妊娠している人々が自分自身の身体、具体的には「中絶を行うかどうか」について主体的に選択することができ、自分の未来や人生を自分で決めることができるということを目指しています。これを中絶の権利と呼びます。
この目的のため、私たちは、支援を求める人たちの多様性を尊敬・抱擁しながら活動しています。また、理想を共有する世界中の団体と連帯しています。
信頼と透明な情報開示
支援を求める人たちは「自分に必要なことが何であるか分かっている」と、私たちは信じています。また、支援を求める人たちが私たちに伝えてくることは真実であるとも信じています。そして、支援を求める人たちは、Women on Webからi提供された情報に基づいて、自分で選択をできるとも信じています。
Women on Webは、支援を求める人たちに、私たちができることとできないことを明確に伝え、支援を求める人たちが納得のいく選択をできるよう努力しています。(インフォームド・コンセント)
困難があっても前に進みます
活動の途上には次々と新たな挑戦が現れますが、私たちは、中絶へのアクセスを提供し続けるため、常に新しい道を切り開いていきます。